妙な味
 

ロンドン名物というか イギリス名物料理はフィッシュ&チップスとローストビーフであることは、だれもが認めるところであろう。でも、あまり期待してはいけない。

ロンドンに着いて始めて食べたものは、フィッシュ&チップスであった。何のことはない、魚のフライにポテトフライである。でも、近海の魚をフライにしたので、味は結構いけるが、毎日食えるかと言われるとヘキヘキする。まぁ、どんなに美味しいものでも、そうなのだが。

その時、どうしても食べてみたかったので、ローストビーフサンドも頼んでみた。よく食う日本人だなとジロジロ見られながら、ドスンとテーブルに置かれたローストビーフサンドをしげしげと見る。ローストビーフがとても薄く切ってある。まるでハムのようだ。あぁ、これがかの有名なブリティッシュカット(*逆差別用語でもある、つまりケチってこと)かと思いながら、口に入れる。

2〜3噛みした時、何とも言えない変というか妙な匂いというか味がした。なんと表現していいやら、雑巾でもないし、紙のような味というか、うまく表現はできない。かといって吐き出す程ではないが、慣れてしまえば何ともないが、独特の臭さが気になった。

この体験は、そこだけではなかったのである。ロンドンのどこへ行っても、この味が付きまとわってきた。ロンドンの中華街へいって、チンジャオロース頼んでもこの味がした。サンドイッチ屋でも同じ、その時点で、私は一つの結論を出していた。 イギリスの牛肉は臭くてまずい! 東京の方が、ずっと美味しい!(目黒の秋刀魚でんな)

それから、数年後、東京でTV見ているときに、「狂牛病」の猛威のおかげでイギリスのほとんどの食用牛を強制的に殺したことをニュースで報じているのを、まるで対岸の火事のようにさめざめと聞いている自分がいた。(汗)


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