|  (ホーエンザルツブルグ城より ミラベル宮殿も見える、川にはたくさんの鳥達が舞い、魚もいっぱいいて、市民たちの散歩道になっており、ここではゆっくりとした時間が過ぎていく)
ザルツブルグ、古より商業で栄え、イタリア・ドイツ貿易の交易隊の中継地点である。中心にはザルツァッハ川が流れ、交易船が行き来をし、税金を払わない船には城や出城から大砲の雨が降ってくる。中世の面影を今にも残す、かなりお気に入りの町である。
たまたま、日曜日に着いたため、町の中心では朝市がやっており、いろんなものを売っている。私は、その中でめざとく、ソーセージ屋をみつけ朝飯がわりに、パクついていた。まぁ、そのソーセージのうまいことうまいこと。むこうはパンはおまけみたいなもので、ソーセージを頼んで、カウンターの隣においてあるパンを勝手にとって、それに挟んで食べる。美味い! いくらでも食える! 5個も食ってしまった。ビールが欲しいがさすがに、朝から飲んでいるやつはいない。そのかわり、絞りたてのオレンジジュースが最高だった。なんでもスペイン産だそうだ。
腹ごしらえした後、はるか上にあるホーエンザルツブルグ城を目指す。途中、日本人に会い、日曜日はケーブルカーお休みらしい。上までかなりあるのでこれには困った。高いところが好きな私は是が非でも登るつもりでいた。よしっ!歩きだ! ケーブルカーの駅を横目で見ながら、登山口をめざす。かなりきつい急斜度の坂道をトボトボ登っていた。
10分位歩いた時であろうか、私の真横をケーブルカーが音もなしに頂上を目指し通り過ぎていった。絶句!!! これだからなぁ! これもいい勉強になった。休みと言われても、行って確認するようになったのは、こんなことからだ。(そのお陰で『地球の詐欺り方』書いてあった。休みだという美術館を訪れ、『夜警』の絵を見ることもできた。)今更戻ってケーブルカー乗るのも癪だから、そのまま登っていったが、最後になればなるほど、傾斜が急になる。ヘトヘトだ! これで、砦を攻撃した昔の人達を尊敬する。
頂上に着くと別世界であった。市街が眼下に収まり、東西南北何も遮るものがない。 なるほど!これはいいとこに城を建てたなと思う。敵の攻撃の動向もはるか遠くから分かる。しかも断崖絶壁の城は難攻不落の要塞に思えた。一通り、景色を満喫した私は、悔しい思いのケーブルカーで下ることにした。
ケーブルカー乗り場で『しまった!』10シリング(120円くらい)足りないのである。うーん 乗れないぞ!! 米ドルならあるんだが、係りのおばちゃんにあっさり断られた。困った。 そこへ、2人連れの日本人とおぼしき、イモ姉ちゃん、もとい、天使が登場!!助かった。『こんにちは! ちょっと助けてもらえますか?』「はい?」『10シリングと米ドル$2交換してくれません?』「いいですけど?! 儲かっちゃいますよね?」と二人とも不思議そうにこっちを見る。実は、今日この国をでるので予めシリングを使い切っていたので、ほとんど持ち合わせがなかったのである。(ちなみにバスチケットは既にある)『いいのいいの、来にしないで』
ケーブルカーはあっさりと下まで降りる、礼を言い2人組と分かれ、ぶらついていると、さっきケーブルカーは休みだと、のたまわった日本人に会う。『ケーブルカーやってましたよ!』「あっそっ〜」お前は天皇陛下か?と思いつつも、今回の勉強は、のちのち、生きてくることになるのは、この時知る由もない。
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