|  (ノートルダム大寺院)
ベルギー! 大航海時代前から貿易港として存在していたアントワープ。ヨーロッパの交易の中心は、この街だったのである。やがて大航海時代が訪れ、海軍力で勝っていたオランダにその地位を譲ることになるがまさに、この地がヨーロッパのいや世界の中心だったのである。
「フランダースの犬」の舞台は、そんな繁栄を極めていた頃のアントワープでの話である。世界中の子供たちが読み、涙したこの物語にはこんな話がある。
「フランダースの犬」の原作はイギリス女性が描いたものであったため、発表された場所フランダース地方の公用語オランダ語に訳されずにいたためベルギーの人々は、この話をまったく知らなかったのである。
そんな折り、日本でTV漫画「世界名作劇場」で「フランダースの犬」が放映された。その後、この地を訪れた日本人達は口々に「フランダースの犬」「ネロ少年」「パトラッシュ」の事を聞くがだれも知らないのである。まぁ無理はない。
そこで偉かったのは、市の観光課の職員である。彼はようやっと市にたった一冊あった蘭訳された「フランダースの犬」を見つけ、観光化のためにネロとパトラッシュの銅像を建て、遊歩道まで作ってしまったのである。いぶかしる市民に文句言われながら(笑)
今では地元ですっかり有名になっている「ネロ」と「パトラッシュ」の話をベルギーのアントワープの市民たちに教えたのが、日本人とはかなり笑える話である。
ネロ少年が見たかったルーベンスの3枚の絵はノートルダム大寺院で見ることができる。物語によれば年一回のご開帳の日にお金を払って見ていたのであるが、今ではだれでも、いつでも見ることができるのである。いい時代になったというか、ありがたみは薄れますね。
日本で「サムライ」はどこか「ゲイシャガール」はどこか?と外国人に聞かれても笑わないように、彼らは真剣なのである。
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